地震に強い家づくりについて その3

NHouSeの山下です。
今回は地盤のお話です。

Q.地盤ってなに?
A.建物の下の地面のこと。

そうです。建物を強くしても、その下が弱ければどうにもならないのです。
近年で発生した大きな地震において、軟弱地盤の上に建てられた建物が「液状化現象」により、大きく傾いてしまった事例も多くあります。
※各地震被害はリンク先をみてください。

1995年1月17日 阪神淡路大震災
リンク先:国土交通省

2004年10月23日 新潟県中越地震
リンク先:J-Stage Data

2007年 7月16日 新潟県中越沖地震
リンク先:国土交通省

2011年3月11日 東日本大震災
リンク先:消防防災博物館

2016年4月14日 熊本地震
リンク先:防災科研

2018年9月6日 北海道胆振東部地震
リンク先:国立研究開発法人 建築研究所

20204年1月1日 能登半島地震
リンク先:NHK

ということで、建物を強くしても、その下の地盤が弱ければ、地震の被害は避けられないのです。
しっかりとした地盤の上に建てるか、もしくはしっかりと地盤を補強した上で家を建てる必要があります。

地震に強い家づくりについて その2

NHouSeの山下です。

地震に強い家づくりということで、よく聞く言葉「耐震」「制振」「免震」の違いについて、説明したいと思います。

1. 耐震 : 建物を強くする
耐震構造は、建物の壁や柱を強固にすることで、地震の力に耐える構造です。建築基準法で定められている最低限の基準を満たすもので、倒壊を防ぐことを目的としています。

メリット
 比較的コストが安い
 多くの建物に適用できる

デメリット
 地震の揺れを大きく感じる
 家具の転倒など、建物の内部被害が起こる可能性がある

2. 制振 : 振動を吸収する
制振構造は、建物の内部にダンパーなどの制振装置を設置し、地震の揺れを吸収する構造です。揺れのエネルギーを熱エネルギーに変換して吸収することで、建物の揺れを抑えます。

メリット
 耐震構造よりも揺れを抑えられる
 家具の転倒などの被害を軽減できる

デメリット
 耐震構造よりもコストがかかる
 制振装置の定期的なメンテナンスが必要

3. 免震 : 建物を揺れから隔離する
免震構造は、建物の基礎と地盤の間に免震装置を設置し、地震の揺れを建物に伝えない構造です。建物を浮かせたような状態にすることで、揺れを大幅に軽減します。

メリット
 揺れを最も効果的に抑えられる
 家具の転倒などの被害を最小限に抑えられる

デメリット
 コストが最も高い
 高層建物にしか適用できない
 停電時などに揺れが大きくなる場合がある


それぞれの構造にはメリットとデメリットがあり、建物の用途や規模、予算などによって最適な方法を選択する必要があります。