地震に強い家づくりについて その2
NHouSeの山下です。
地震に強い家づくりということで、よく聞く言葉「耐震」「制振」「免震」の違いについて、説明したいと思います。
1. 耐震 : 建物を強くする
耐震構造は、建物の壁や柱を強固にすることで、地震の力に耐える構造です。建築基準法で定められている最低限の基準を満たすもので、倒壊を防ぐことを目的としています。
メリット
比較的コストが安い
多くの建物に適用できる
デメリット
地震の揺れを大きく感じる
家具の転倒など、建物の内部被害が起こる可能性がある
2. 制振 : 振動を吸収する
制振構造は、建物の内部にダンパーなどの制振装置を設置し、地震の揺れを吸収する構造です。揺れのエネルギーを熱エネルギーに変換して吸収することで、建物の揺れを抑えます。
メリット
耐震構造よりも揺れを抑えられる
家具の転倒などの被害を軽減できる
デメリット
耐震構造よりもコストがかかる
制振装置の定期的なメンテナンスが必要
3. 免震 : 建物を揺れから隔離する
免震構造は、建物の基礎と地盤の間に免震装置を設置し、地震の揺れを建物に伝えない構造です。建物を浮かせたような状態にすることで、揺れを大幅に軽減します。
メリット
揺れを最も効果的に抑えられる
家具の転倒などの被害を最小限に抑えられる
デメリット
コストが最も高い
高層建物にしか適用できない
停電時などに揺れが大きくなる場合がある
それぞれの構造にはメリットとデメリットがあり、建物の用途や規模、予算などによって最適な方法を選択する必要があります。